Z250FT 配線作業説明書 ── ハーネス全抜きからの組み直し
Z250-A1 / A2 / A3(1979-1981)用。電気の流れ、配線色コード一覧、系統別の結線手順、規格値、通電チェックとトラブル早見表まで。
フルレストア(ハーネス全抜き)からの組み直し用に、系統別の結線・色コード・確認手順をまとめた。
対象 ── コンタクトブレーカー(ポイント)点火、単相オルタネーター、12V 10Ah バッテリー、ヒューズ15A
⚠ 1982年式(Z250-A4 / 後期CDI仕様)には、この説明書は使えません。
配線が別物です。まず車体番号で年式を確定してから作業を始めてください。
この説明書の読み方。配線の色は「主色/ストライプ色」で書きます(例:黒/黄=黒地に黄の線)。 原典写真の解像度で読み切れなかった箇所には「要現物確認」を付けています。組む前にテスターの導通で必ず裏取りを。
01|全体像 ── 電気はこう流れる
電装は「電源」「点火」「スターター」「灯火」「合図」の5系統。すべて バッテリー(+) → ヒューズ15A → 白 → イグニッションSW → 茶 から枝分かれします。
逆にいえば、茶(キーONで12V)と黒/黄(アース)の2本を先に通してしまえば、残りはその間に負荷をぶら下げるだけです。
| 系統 | 経路 |
|---|---|
| 点火 | 黄/赤 経由 |
| スターター | 黄/赤 → 黒/赤 |
| 灯火 | ヘッドライトSW |
| 合図 | ウインカーリレー・ホーン |
| メーター | 照明・警告灯 |
| 充電の戻り | オルタネーター → 黄×2(AC)→ レギュレーター/レクティファイヤー → 白 → バッテリー(+) |
| アース | すべての負荷 → 黒/黄 → 車体アース → バッテリー(−) |
組む順番(推奨)
- アース(黒/黄)を全部先に落とす。 エンジン〜フレーム〜バッテリー(−)のアースケーブルも含む。塗装フレームは塗膜を剥いだ接点を作ること
- 電源幹線:バッテリー(+) → ヒューズ → 白 → イグニッションSW → 茶。ここまでで「キーONで茶に12V」を確認
- 点火系(エンジンをかけるのに必須)
- スターター系
- 充電系(オルタネーター・レギュレーター)。走らせる前に必須
- 灯火・合図・メーター。動作確認しながら1系統ずつ
⚠ 鉄則:結線作業中は、バッテリー(−)端子を外す。
レギュレーター/レクティファイヤーはショートや逆接続で一発で壊れます。また、エンジン回転中にバッテリー端子を絶対に外さないこと。
02|配線色コード一覧
迷ったらこの表。テスターで「その色がどこに繋がるか」を確認しながら進めれば間違えません。
覚え方 ── 幹は4本だけ。
白=バッテリー直 / 茶=キーON / 黒/黄=アース / 黄/赤=キルSW通過後
色にストライプが付いたら「幹から枝分かれした支線」と考えると、配線図が読めます。
| 色 | 役割 | つながる先 |
|---|---|---|
| 白 | 常時12V(バッテリー直) | バッテリー(+) → ヒューズ15A → イグニッションSW「バッテリー」端子。レギュレーターの充電出力もこの白に合流 |
| 茶 | キーON 12V(メイン電源) | イグニッションSW「イグニッション」端子 → エンジンストップSW・ヘッドライトSW・ウインカーリレー・ホーン・ブレーキSW・メーター照明 |
| 黒/黄 | アース(マイナス) | すべての灯火・機器のマイナス側 → バッテリー(−)・車体アース |
| 黄/赤 | 点火・スターター電源 | エンジンストップSW(RUN)出口 → イグニッションコイル2個の(+)、およびスターターボタン |
| 黄 | ① 左シリンダー点火一次 ② オルタネーター出力(AC) |
① 左コイル(−) → 左コンタクトブレーカー・コンデンサー ② オルタネーター → レギュレーター/レクティファイヤー(2本) |
| 黒 | ① 右シリンダー点火一次 ② ホーンのマイナス側 |
① 右コイル(−) → 右コンタクトブレーカー・コンデンサー ② ホーン → ホーンボタン(押すとアース) |
| 黒/赤(要現物確認) | スターターリレー励磁 | スターターボタン → スターターリレーのコイル(原典の文字が小さく「黒」とも読める) |
| 白/赤 | レギュレーター電圧検出 | レギュレーター/レクティファイヤー単独リード |
| 赤/青 | テール系(テール1) | イグニッションSW「テール1」端子。ON時に赤へ橋渡し |
| 赤 | テールランプ / PARK | イグニッションSW「テール2」端子 → テールランプ(8W側)。PARK位置では白から直接給電 |
| 青/白 | ヘッドライト電源 | ヘッドライトSW(ON)→ ディマースイッチ(ハンドルSW内で青になる) |
| 青 | ① ディマーSW共通 ② ブレーキランプ |
① ディマーSWの入口 ② 前後ブレーキSW出口 → テール/ブレーキランプ(27W側) |
| 赤/黒 | ハイビーム | ディマーSW(HI)/パッシングボタン → ヘッドライトHI、ハイビームインジケーター |
| 赤/黄 | ロービーム | ディマーSW(LO)→ ヘッドライトLO |
| 茶/白 | ポジション・メーター照明 | ヘッドライトSW(中間/ON)→ ポジションライト3W・スピード/タコメーター照明3.4W |
| 橙 | ウインカーリレー出力 | ターンシグナルリレー → ターンシグナルSW共通端子 |
| 緑 | ウインカー左 | ターンシグナルSW(L)→ 前後左ウインカー・左インジケーター |
| 灰 | ウインカー右 | ターンシグナルSW(R)→ 前後右ウインカー・右インジケーター |
| 若葉(薄緑) | ニュートラル | ニュートラルスイッチ → ニュートラルインジケーター(ランプの反対側は茶) |
| 黒/白 | 速度警告灯 | SM発信器(スピードメーター内)→ 速度警告灯(反対側は茶) |
03|電源・充電系
3-1 バッテリー → ヒューズ → イグニッションスイッチ
| バッテリー | 12V 10Ah。(+)は太線でスターターリレーへ、細線(白)でヒューズへ。(−)は太線で車体アース |
| ヒューズ | 15A 1本(白線の途中、バッテリー(+)直後) |
| イグニッションSW端子 | 4本:白(バッテリー)/茶(イグニッション)/赤/青(テール1)/赤(テール2) |
| キー位置 | 導通する端子 | 意味 |
|---|---|---|
| LOCK / OFF | なし | 全消灯 |
| ON | 白−茶 + 赤/青−赤 | メイン電源ON。テールは赤/青経由で点灯 |
| PARK | 白−赤 | バッテリー直でテールのみ点灯(駐車灯) |
確認 キーONで「茶」に約12V、PARKで「赤」に約12V。茶に電圧が来なければ、ヒューズ → 白 → スイッチの順にテスターで追う。
3-2 オルタネーター → レギュレーター/レクティファイヤー
単相交流の黄2本がオルタネーターから出ます。レギュレーター/レクティファイヤー(一体型、車体右側サイドカバー内)に3極コネクター(黄1・黄2・黒)と単独リード白/赤で接続。 整流された直流は白でバッテリー(+)側へ戻り、マイナスは黒/黄で車体アースです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ステーターコイル抵抗(黄−黄) | 0.36 − 0.54 Ω ×1Ωレンジ |
| オルタネーター出力 | 約 75V AC @4,000rpm・黄線間・250VACレンジ |
| 充電電圧 | 約 14.5V DC @4,000rpm・バッテリー端子間・20VDCレンジ |
| レクティファイヤー点検 | ×10Ω〜×100Ωで 黄1−黒、黄2−黒 を両方向測定(計4回)。一方向は低抵抗、逆方向はその10倍以上。ひとつでも外れたらASSY交換 |
| レギュレーター点検 | 12V 3〜6Wの豆球を 白/赤リード と コネクター内の 黒 の間に入れ、黄2本にバッテリー(+)(−)を接続 → 点灯すること(極性を逆にしても点灯)。電流計での代用は禁止 |
レギュレーター/レクティファイヤーの脱着は必ずイグニッションOFFで。点検後はバッテリー端子の接続を確実に。
3-3 アースの作り方 ── 全塗装車の落とし穴
フレーム・エンジンを全塗装しているので、塗膜の上にアース端子を締めても電気は流れません。 次の3か所は必ず塗膜を落として金属を出し、端子を締めてから防錆グリスを薄く塗ってください。
- バッテリー(−)ケーブルがフレームに落ちる点
- エンジン〜フレーム間のアースケーブル(エンジンマウント付近)の両端
- ヘッドライトケース内・テールランプ台座など、ランプのボディアースを取っている箇所(黒/黄がボルトで落ちている所)
確認 バッテリー(−)端子と、シリンダーヘッド/ヘッドライトケース/テールランプ台座の間が 0.5Ω以下であること。
04|点火系(コンタクトブレーカー)
エンジンストップSW(茶 → RUN → 黄/赤)
├→ 左イグニッションコイル(+ 黄/赤 − 黄)→ 左ポイント+コンデンサー → 左プラグ
└→ 右イグニッションコイル(+ 黄/赤 − 黒)→ 右ポイント+コンデンサー → 右プラグ
ポイントは左右独立。左ポイントが開くと左プラグ、180°遅れて右ポイントが開くと右プラグに火が飛ぶ。 配線図では 黄=左 / 黒=右。
4-1 結線
- 茶 → エンジンストップSW → 黄/赤。右ハンドルスイッチ内。RUNで導通、OFFで切れる
- 黄/赤を2つのイグニッションコイルの(+)端子へ(2股)
- 左コイルの(−)端子 → 黄 → 左コンタクトブレーカーと左コンデンサー
- 右コイルの(−)端子 → 黒 → 右コンタクトブレーカーと右コンデンサー
- コンデンサーとポイントのベース、コイルのボディはアース。オルタネーターカバー内のポイントベース取付ネジがアース経路になるので、ここも塗膜厳禁
- プラグコード:左コイル→左プラグ、右コイル→右プラグ。左右を入れ違えると始動しない
左右の見分け 配線図では黄=左、黒=右。コイル側の(−)端子に色が印字されていないときは、ポイント側から色を追って合わせる。左右を逆にすると点火時期が180°ずれてかかりません。
4-2 規格値・調整値
| 項目 | 値 |
|---|---|
| スパークプラグ | NGK D8EA / ND X24ES-U ギャップ 0.6−0.7mm 締付 2.0 kg-m |
| ポイントギャップ | 0.3−0.4mm(0.35mmのシックネスゲージで調整) |
| ドエルアングル | 1気筒あたり 97°−112°(26.5−31%)/2気筒設定のテスターなら 48.5°−56°(13−16%) |
| イグニッションコイル | 一次 3.6−5.4Ω 二次 11−17kΩ 三針ギャップ 5mm以上 |
| コンデンサー | 0.24 ±0.02 µF 1,000 WVDC |
| 点火時期(静的) | ローターの「F」マークとタイミングマークを合わせた瞬間にポイントが開く(×1Ωで導通が切れる)。マークは 1:左TDC 2:左F 3:右TDC 4:右F |
確認 キーON・RUNで黄/赤に12V → 各コイル(+)に12V → ポイント閉で黄/黒がアースと導通、開で切れる。プラグを外してヘッドに当て、クランキングして火花を目視。
05|スターター系
- 黄/赤(エンジンストップSW通過後)→ 右ハンドルのスターターボタン
- ボタンを押すと 黒/赤(要現物確認)に12Vが出て、スターターリレーの励磁コイルへ。コイルの反対側は黒/黄でアース
- スターターリレーの主接点:バッテリー(+)太線 ⇄ スターターモーター太線
- スターターモーターのボディはエンジンにアース(取付ボルト 3.5 kg-m)
スターターボタンの端子名は原典の表で「黄/赤」と「黒(/赤)」。相手のリレー側コイル線と色を照合してから結線してください。 押しても「カチッ」と鳴らなければ黒/赤系、鳴るのに回らなければ太線かモーター。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| スターターモーター ブラシ長 | 標準 11.0−12.5mm 使用限度 6mm |
| コミュテーター溝深さ | 標準 0.5−0.8mm 使用限度 0.2mm |
ニュートラルスイッチ ── エンジン側のニュートラルスイッチから若葉(薄緑)1本。メーターのニュートラルインジケーター(12V 3.4W)の片側へ。インジケーターの反対側は茶。ニュートラルでスイッチがアースに落ちて点灯します。
06|灯火系
6-1 ヘッドライトスイッチ(右ハンドル)
端子:茶・青/白・茶/白
| 位置 | 導通 | 点灯するもの |
|---|---|---|
| OFF | なし | — |
| 中間(ポジション) | 茶−茶/白 | ポジションライト3W、メーター照明、テール(赤/青経由) |
| ON | 茶−青/白 + 茶−茶/白 | 上記 + ヘッドライト |
6-2 ディマー / パッシング(左ハンドル)
端子:青・赤/黒・赤/黄
| 位置 | 導通 | 結果 |
|---|---|---|
| HI | 青−赤/黒 | ヘッドライトHI(12V 50W)+ ハイビームインジケーター |
| LO | 青−赤/黄 | ヘッドライトLO(12V 40W) |
| パッシング(押す) | 茶−赤/黒 | ヘッドライトSWがOFFでもHIが点く |
※ヘッドライトSWの出口「青/白」は、左ハンドルスイッチ側では「青」としてディマーの共通端子に入ります(メインハーネスの中で色が変わる)。
6-3 各ランプの結線
| ランプ | 電球 | (+)側の色 | (−)側 |
|---|---|---|---|
| ヘッドライト | 12V 50/40W | 赤/黒(HI)・赤/黄(LO) | 黒/黄 |
| ポジションライト | 12V 3W | 茶/白 | 黒/黄 |
| テール / ブレーキ | 12V 8/27W | 赤(テール8W)・青(ブレーキ27W) | 黒/黄 |
| スピード / タコメーター照明 | 12V 3.4W ×2 | 茶/白 | 黒/黄 |
| ハイビームインジケーター | 12V 3.4W | 赤/黒 | 黒/黄 |
| ニュートラルインジケーター | 12V 3.4W | 茶 | 若葉(SWでアース) |
| 速度警告灯 | 12V 3.4W | 茶 | 黒/白(SM発信器) |
07|ウインカー・ホーン・ブレーキランプ
7-1 ウインカー
- 茶 → ターンシグナルリレー(12V 23W×2+3.4W)→ 橙。リレーは2端子。茶が入口、橙が出口
- 橙 → 左ハンドルのターンシグナルスイッチ共通端子
- L:橙−緑 導通 → 前左・後左ウインカー(12V 23W)+左インジケーター
R:橙−灰 導通 → 前右・後右ウインカー(12V 23W)+右インジケーター - 各ウインカーの(−)は黒/黄。前は左右とも黒/黄をハーネスで戻す。後ろはテールランプ側でまとめてアース
リレーは「電球のワット数の合計」で点滅速度が決まります。LEDに替えると点滅しなくなる(ハイフラ/不点灯)ので、電球は 23W×2+3.4W の指定値を守るのが一番確実です。
7-2 ホーン(12V 2A)
ホーンの片側に茶(キーON 12V)、もう片側に黒。黒は左ハンドルのホーンボタンへ行き、押すとアースに落ちて鳴ります。 ホーンだけはマイナス側をスイッチで切る回路なので、黒/黄と混同しないこと。
7-3 ブレーキランプ
| スイッチ | 入口 | 出口 |
|---|---|---|
| フロントブレーキライトSW(マスターシリンダー下) | 茶 | 青 |
| リヤブレーキライトSW(ペダル後方、スプリング引き) | 茶 | 青 |
前後の青はハーネス内で合流し、テール/ブレーキランプの27W側へ。 リヤスイッチは高さ調整式なので、ペダルを踏み始めてすぐ点くよう本体のナットで調整。
08|ヘッドライトケース内の結線手順
Z250FTの配線はヘッドライトケースの中で集中結線します。ここが一番ごちゃつくので、順番を決めて作業します。
- メインハーネスをフレームに仮固定し、ヘッドライトケースの穴からハーネス端を出す
- 左右ハンドルスイッチの線をケースに入れ、多極コネクター同士を色を合わせて嵌める
左:赤/黒・赤/黄・緑・灰・橙・茶・黒・青 / 右:茶・黄/赤・青/白・茶/白・黒/赤 - メーターの多極コネクターを接続
灰・黒/黄・黒/白・茶・赤/黒・若葉・緑・茶/白 - イグニッションスイッチ4本(白・茶・赤/青・赤)を接続
- 前ウインカー左右(緑/灰、黒/黄)、フロントブレーキSW(茶/青)
- 最後にヘッドライト本体(赤/黒・赤/黄・黒/黄)とポジション(茶/白・黒/黄)。ここで一度キーONにして全灯火を確認してからケースを閉じる
コツ ギボシは「電源側がメス(受け)」にしておくと、外れても12Vの端子が剥き出しにならず、ショートしません。原典の図でも矢印の向き(オス→メス)で統一されています。
09|通電チェック手順
9-1 バッテリー接続前(テスターの導通レンジ)
| # | 測る所 | 正常 |
|---|---|---|
| 1 | 黒/黄(各ランプのマイナス)⇄ フレーム | 導通あり(0.5Ω以下) |
| 2 | 白(ヒューズ後)⇄ 黒/黄 | 導通なし(ショートしていない) |
| 3 | 茶 ⇄ 黒/黄(キーOFF) | 導通なし ※ランプ経由で数Ω〜数十Ωは正常。0Ωなら短絡 |
| 4 | イグニッションSW:白⇄茶(ON)/白⇄赤(PARK) | ONで導通、OFFで切れる |
| 5 | エンジンストップSW:茶⇄黄/赤 | RUNで導通、OFFで切れる |
| 6 | 左ポイント:黄⇄アース/右ポイント:黒⇄アース | ポイント閉で導通、開で切れる(クランクを回して確認) |
| 7 | オルタネーター 黄⇄黄 | 0.36−0.54Ω。黄⇄アースは絶縁 |
9-2 バッテリー接続後(順番どおりに)
- ヒューズ15Aを入れ、バッテリー(−)を最後に接続。何も点かない・匂いがしないことを確認
- キーPARK → テールランプ点灯
- キーON → ニュートラルランプ点灯(ニュートラルのとき)。茶に12V
- ヘッドライトSW 中間 → ポジション・メーター照明・テール。ON → ヘッドライトLO、ディマーHI/パッシング
- ウインカー左右、ホーン、前後ブレーキランプ
- エンジンストップRUN、プラグをヘッドに当ててスターターボタン → クランキング+火花
- 始動後、4,000rpmでバッテリー端子 約14.5V。これで充電系OK
手順1でヒューズが飛ぶ場合は、白か茶がどこかでアースに触れています。負荷(ランプ・コイル)のコネクターを1つずつ抜いて、飛ばなくなった所が犯人。
9-3 トラブル早見表
| 症状 | 見る順番 |
|---|---|
| キーONで何も点かない | ヒューズ → 白(バッテリー+)→ イグニッションSW → 茶 → アース |
| セルは回るが火が飛ばない | エンジンストップSW(RUN)→ 黄/赤 → コイル(+) → ポイント(黄/黒)の導通・ギャップ → コンデンサー → プラグコード左右 |
| 片側だけ火が飛ばない | そのシリンダーのポイント・コンデンサー・コイル一次抵抗(3.6−5.4Ω) |
| セルが「カチッ」も言わない | スターターボタン → 黒/赤 → リレーコイル → 黒/黄アース |
| カチッと言うが回らない | リレー主接点、太線、モーターブラシ(限度6mm) |
| 走ると徐々にバッテリーが上がる | 黄⇄黄抵抗 → 4,000rpmのAC電圧(約75V)→ レギュレーター点検(白/赤・黒・黄1・黄2)→ 白線のバッテリーまでの導通 |
| 過充電(電球がすぐ切れる・液が減る) | レギュレーター/レクティファイヤー不良、バッテリー不良 |
| ウインカーが点滅しない | 電球のW数(23W×2+3.4W)→ 橙 → リレー → 茶 |
| ホーンが鳴りっぱなし | 黒がどこかでアースに触れている(ボタン配線の被覆) |
付録A スイッチ接続表
| スイッチ | 端子色 | 導通 |
|---|---|---|
| ディマー(左) | 赤/黒・青・赤/黄 | HI:赤/黒−青 / LO:青−赤/黄 |
| ターンシグナル(左) | 緑・橙・灰 | L:緑−橙 / R:橙−灰 |
| ホーンボタン(左) | 黒・アース | 押す:黒−アース |
| パッシング(左) | 茶・赤/黒 | 押す:茶−赤/黒 |
| イグニッション | 白・茶・赤/青・赤 | ON:白−茶、赤/青−赤 / PARK:白−赤 |
| エンジンストップ(右) | 茶・黄/赤 | RUN:茶−黄/赤 |
| ヘッドライト(右) | 茶・青/白・茶/白 | 中間:茶−茶/白 / ON:茶−青/白、茶−茶/白 |
| スターターボタン(右) | 黄/赤・黒(/赤) | 押す:黄/赤−黒(/赤) |
付録B 電装関係 規格値まとめ
| 項目 | 値 | 原典 |
|---|---|---|
| バッテリー | 12V 10Ah | 配線図 |
| ヒューズ | 15A | 配線図 |
| ヘッドライト | 12V 50/40W | 配線図 |
| ポジションライト | 12V 3W | 配線図 |
| テール / ブレーキ | 12V 8/27W | 配線図 |
| ウインカー(4個) | 12V 23W | 配線図 |
| メーター照明・インジケーター | 12V 3.4W | 配線図 |
| ターンシグナルリレー | 12V 23W×2+3.4W | 配線図 |
| ホーン | 12V 2A | 配線図 |
| スパークプラグ | NGK D8EA / ND X24ES-U、ギャップ0.6−0.7mm、2.0kg-m | p.9 |
| ポイントギャップ | 0.3−0.4mm | p.10 |
| ドエルアングル | 97−112°(26.5−31%)/2気筒設定 48.5−56° | p.10 |
| イグニッションコイル | 一次3.6−5.4Ω、二次11−17kΩ、三針ギャップ5mm以上 | p.56 |
| コンデンサー | 0.24±0.02µF 1,000WVDC | p.57 |
| ステーターコイル | 0.36−0.54Ω | p.56 |
| オルタネーター出力 | 約75V AC @4,000rpm | p.55 |
| 充電電圧 | 約14.5V DC @4,000rpm | p.55 |
| スターターブラシ / コミュテーター | 11.0−12.5mm(限度6mm)/溝0.5−0.8mm(限度0.2mm) | p.57 |
| 締付:スターターモーター取付 | 3.5 kg-m | p.31 |
| 締付:ニュートラルスイッチ | 1.5 kg-m ネジロック | p.31 |
| 締付:スパークプラグ | 2.0 kg-m | p.31 |
印刷用
PDF Z250FT 配線作業説明書(PDF) A4・20ページ / 1.6MB ダウンロード
出典と注意
カワサキ Z250FT / Z250 LTD Twin サービスマニュアル ── 配線図 p.67「Z250-A1,A2,A3 配線図」、調整 p.9−11、保守 p.55−57。
本書はサービスマニュアルの写真を読み取って作成しました。判読しきれなかった箇所は「要現物確認」としています。 最終判断は必ず現物のテスター測定で。